2017年10月27日金曜日

【雑筆】苦行紹介します

子供の頃苦いものが駄目で、コーヒーやピーマンは大嫌いでした。が、少しずつ慣れていくにつれそれらが今では好きにさえなりました。慣れ、或いは免疫というやつです。人がわざわざホラー映画を観たりジェットコースターに乗ったりするのは、それらを体験して克服しようとするからだそうです。DIOも似たようなことを言ってましたがまさにその通りなのだと。


時に人は様々な理由であえて苦行に身を投じるのです。そんな苦行の中でも僕が体験したオススメの苦行を紹介します。様々な苦行を通じてあなた自身の基準を下げ、免疫を携え、人間としての幅を持てるよう祈ってます。本当はそんなに祈ってないです。


デビルマソ

『デビルマソ』はデビルマンを実写化した映画。前に感想を記事にしましたのでそちらも参考に。制作費10億円からは想像もできない悪魔的クソ演技、クソ棒読み、クソ展開、クソ脚本と……とにかく酷い映画だ。つまらない映画は?と訊かれたら僕は真っ先にデビルマソと答えるでしょう。この映画を観ることで映画製作の大変さ、普通の映画の有り難さを知れます。でも事ある毎にこの映画のクソ演技がフラッシュバックしてきて(髪を洗っているときなど)僕自身今もなお苦しみに苛まれてはいます。


なろう系小説

小説家になろう』という小説投稿サイト。そのサイトで人気の作品を漁るという苦行です。かつてその感想を記事にしたのでそちらもどうぞ。とにかくくっさいくっさい言い回し、ラノベのテンプレ主人公(ダルそう、ハルヒのキョン)、ハーレム、言葉の誤用、退屈でしょうもない展開などなど。素人とはいえここまでかと思うほどにはひどい小説が山のように存在します。どれもひと昔前のラノベをなぞって劣化させたものばかりなので涼宮ハルヒの憂鬱やゼロの使い魔などを読んでいた人には特にオススメ!これらを読むことで小説を書くことの大変さ、オタクのカルマ、作者の叶わぬ願望を嫌というほど思い知れます。でも僕のこのブログも正直大差ないと思って数日は病気になりました。


ヒカキンキッズの動画

ヒカキンと言えば今や知らない人はいないはず。所謂Youtuberのトップに君臨する王ですね。ボイスパーカッションから始まり商品レビュー、実験、ゲーム実況など幅広く活動しています。そんな彼に憧れたキッズの投稿している動画が地獄です。
例えば食い物、飲み物をレビューすればあまりに拙い日本語、ゲロつまらんボケ、下水道以下のボイパなどなど。死より恐ろしい地獄の数々がお目見えします。お前も似たようなことやってたろという声は無視します。
……本当は子どものやることなので僕自身は微笑ましいくらいなんです。どちらかと言えばおっさんの10再生程度の動画を観るほうが苦行なんですがそれはもう苦行ではなく拷問なので決して探してはいけませんよ。ゲロつまらん動画を観ることで動画制作の大変さ、動画投稿者として必要なもの、ストレスフリーな動画の有り難さを知れます。でも別に知らなくていいと思います。


嘘松

嘘松とは、Twitterで面白可笑しい嘘八百を並べそれらを恰も事実かのように語る妖怪である。特にそういう人間のアイコンがおそ松さんのキャラクターであることが多いのでこういったあだ名が付いたわけです。もともと腐女子特有の言い回し、表現方法というものでもだいぶキツイのに、嘘松はさらにそれが嘘であり事実かのように語っているので本当にタチが悪いです。僕はネコです。すみません今の。
嘘松で調べればいくらでも出てきます。ネットでの反応が欲しくて嘘までつく女というのはどうも……見ててつらいものがあります。ダンテを連れてウェルギリウスが日本に来たらこいつらを紹介するんじゃないか?ところでネットでの反応欲しさに……といえば僕は女装写真を投下することがありますね。僕もまた同じ地獄に落ちた哀れな影法師に過ぎない!ア!


クソゲー

AVGNや有野課長が遊ぶレトロゲームには数多のクソゲーが存在します。クソ難易度、クソ操作性、クソバグ……クソゲーたる所以は様々。コンボイの謎やたけしの挑戦状、いっきあたりが有名ですかね。とはいえこれらは数十年前のファミコンやNESゲームの話。制作費も今ほどかかってないのでマシと言えます。けれども畢竟今の時代でもクソゲーは存在します。あえて名前は出しませんがかなりの制作費をかけてかなりのグラフィックでかなりのクソが生まれたのですから8bitのそれとは比べ物にならん悲しさがありますよね。所謂クソゲーを遊ぶことでゲーム制作の大変さ、普通のゲームの有り難さ、神ゲーの神ゲーたる所以を知ることが出来ます。僕は発売日にエルシャダイを買いましたが定価ほどの価値はなかったと感じました。



今回はこんな感じです。出所した日に食べる塩辛く脂っこいものがめちゃくちゃ美味いように、クソを体感したあとのどんな体験も黄金体験となるのです。それだけでなく、作品というものの反面教師たりえるクソもあり教訓としても役立つ。こんなにいいことはありません。ネット社会の今、インターネットで地獄をググり、その肥えた目を潰してみてはいかがでしょうか。でも、普通に面白い作品に触れて美味しいもの食べて生きたほうが幸せだと思います。僕からは以上。

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