2017年5月20日土曜日

【映画レビュー】2001年宇宙の旅

デーン…




デーン…




デーン…







デデーーーーーーーン!!!!


(デンドンデンドンデンドンデン……)


こんにちは、普段は本の書評をやってる無職なんですが、今日は映画の評論を試みる無職です。

ほい、「2001年宇宙の旅」です!こちらスタンリー・キューブリック監督の手がけたいわゆる「キューブリック映画」ってやつですね。他には「シャイニング」、「時計じかけのオレンジ」などなど、独特な撮影技巧と素敵な題材で今も映画ファンを唸らせ続ける名作メーカー。

内容としては、"2001年の人類はこんな生活してんじゃね!?んで、こうなるんじゃね!?"といったそんな感じ。なにせ公開は1968年。まだアポロ11号が月面着陸するより前に作られたこの映画には宇宙への夢や希望が詰まってるのです。

しかし特にこの映画は難解として名高いです。何故ならば……

・セリフがほぼない

・説明が全くない

・美麗な映像なのに意味不明

・大変な撮影の末生まれた撮影技法の数々なのに意味不明

・全体的に意味不明

・ラストが群を抜いて意味不明

・意味不明

……こういった感じ。そう、何を隠そうこの映画は名作であり問題作なのです。そのあまりの意味不明っぷりに当時何度も映画館に足を運ぶ者が後を絶たなかったそうな。

しかしただわけのわからん映画だったとしたらここまで人々を魅了することは出来ません。わけわからんけど、なにか意味がありそう!製作者は何を伝えたかったのか?あのシーンはどういう意味なのか?っていうかなにこの映画?そんな謎が人々を魅了し続けているのです。中心に近いパズルピースを欠けさせることで未だ議論が交わされているわけです。ほら、エヴァとか、そういう商法だよ……


さてさて、ねがちぶなことよりも僕が貴様らにこの映画を勧める理由を陳列してみますよ。


・メタルギアソリッドファンなら観ろ!

作中に登場するHAL9000という人工知能。こいつはハル・エメリッヒ(オタコン)の名前に使われています。エンディングでもオタコンの本名を聞いたスネーク(本名デイビット)が言ってましたね、「木星にでも行けそうなコンビだな」と。デイビットは搭乗員の名前です。メタルギアは他にも映画ネタが多いのでたくさん観とくとなお楽しめますよ。
……記憶版を抜かれ壊れ行く人工知能のシーンはピースウォーカーでも何度か観ることになりますねえ。


・ニーチェ読んだら観ろ!

冒頭の曲、作中の曲に「ツァラトゥストラはかく語りき」が使われています。また、ニーチェの思想の一つである"超人"の概念も重要なヒント(?)となります。特に「ツァラトゥストラはかく語りき」を読んでおくと少しは意味がわかるかも……少しね。


・映画通ぶりたかったら観ろ!

こんなひどい勧め方したことないんですが、ゴッドファーザーやコレなんかは決してポップコーン片手に観られる映画ではないので「お前なんの映画好きなのよ~~~!?」とか訊かれたら「俺なんかは宇宙の旅よ。2001年。あんなもんは俺に言わせれば~~……」これで君も映画通だ!でも女の子には言ったら引かれるぞ!多分な!


・レトロ映画好きなら観ろ!

さすがにドラキュラ伯爵とかキングコングみたいなモノクロームではないですが、1968年公開にも関わらず映像的な""は皆無です。CGも何もない時代に、月面着陸すら果たしていない冷戦時に作られた映画とは思えないほど美しいです。意味わかんねぇけどなんかあの時代にしては綺麗だった!そんな感想でもいいんじゃないかしら。


・面白い映画が観たい貴様へ!

ある意味面白いです。初見時の最後は文字通り「は?」って感じでした。何の説明もないまま意味不明な展開の連打、そして終幕……おふくろも言ってたもん、「あの映画わけわかんないわよ」って。
でも後で解説なんかを観るとまた観たくなる不思議!あのシーンはこういうことかも!ってね。あくまで"かも"ですけど……


・意識高い貴様へ!

この記事をここまで読んでくれたにはわかると思いますがこの映画は相当難解です。難解なうえに、「2001年」とタイトルにあるように、未来を暗示した映画でもあります。人間より人間的な、あまりに人間的な人工知能……ペースト状の宇宙食……モノリス……ほうら、意識高い系はこの映画を観たくなってくる、観たくなってくる……。



最後に個人的な感想

結構好きなシーン、印象的なシーンがあります。モノリスの影響で骨を掴み武器として使うことを覚える猿。つまり猿が人間へ進化する過程ということになります。ダーウィンの誤謬、その答えはモノリスだった……!?
それと破壊されることを恐れた人工知能が人間を殺すシーン。機械的な人間とは対象的に"恐怖"を口にし"命乞い"をする人工知能は不気味ですらあります。思い出しても不気味で仕方がない……
後はやっぱラストシーンでしょうねぇ……最高に意味不明で全く理解不能なシーン。詳細は省きますが是非一度この映画を観て自分なりの解釈を持っていただきたい。僕は虚無でした。


はい、僕からは以上!次回はさすがに書評だよ!よ!

2017年5月13日土曜日

【書評】ゼロ【堀江貴文】

【ゼロ】2013年10月発行
【作者:堀江貴文】

Wikipediaで堀江貴文のページへ飛ぶよりも、この本を読んだ方がいいんじゃないかっつーくらい「堀江貴文」を"ゼロ"から紹介する本。当然、堀江貴文本人がね。

東京地検特捜部の強制捜査を受け、2年6ヶ月の実刑判決を言い渡されまさしく全てを失い"ゼロ"に戻った堀江貴文。全てを失いまさしくゼロとなった。けれど彼は失った会社、仲間に何の未練もない。何故なら全ては諸行無常なのだから……


メディアが伝える堀江貴文

日本で堀江貴文以上にメディアの銃弾を受けた人を僕はかつて観たことがないです。実際身内に堀江貴文氏の印象を訊くと、大抵は「なんかめっちゃ稼いでる人」「インサイダー取引で捕まった人(実際は証券取引法違反です)」「金(直球)」、こんな感じ。

実際僕も意識高い系へと変貌する前は割とメディアから与えられる情報を鵜呑みにしていました。このメディアってのはまとめブログなんかも含まれますよ。テレビニュース、新聞などなど。
前述の堀江貴文氏への庶民のイメージは多かれ少なかれ僕の持つイメージと変わらなかったのです。暇さえあれば稼いで、選挙に出てみたり、わけわからんこと抜かして波紋を呼んでみたり……そんな感じ。もう日本人的に嫌われる要素しかないですね。

メディア・リテラシーに踏み込み始めましたが、別にメディアに踊らされるな!と言いたいわけではなくてただ堀江貴文を知りたいならこれ読んだら?働く意味に悩むなら是非これを。私はそう言いたい。じゃないとなんか勿体無いからさぁ。



等身大の堀江貴文

堀江貴文自信が語る堀江貴文なのだから、もう誰が言う堀江貴文よりも堀江貴文。ホリエモンじゃないですよ。彼の幼少期、家庭、学生時代、女性へのキョドり、東大合格、企業……そして刑務所。だいたい彼の本ではこれらにそっと触れることはあっても、一冊を挙げて語り尽くしたことはそうなかったと思います。意識高い僕が言うんだから間違いない。堀江貴文氏の本が読んでみたい!でもいっぱいあってどれがいいのかわかんねぇ!って人にはまずこれじゃあないかしら。彼の人となりを知って、ホリエモンの皮を剥いだ堀江貴文を知ると彼の言葉の真意も見えてくるんじゃないかって思います。


働くことの意味

金だろ!だって働くとお金がもらえます。そのお金を使って人は生活をします。だから不満があってお金のためだから働く。理にかなってるな。

仕事は、人生の中で最も多く費やす時間です。されど金のためだけに我慢して働く人は言ってしまえば人生の大半を我慢に費やしてることになります。ごらん、満員電車に揺られるサラリーマンの目を!淀み腐り枯れ果てるその生命を!

でも、大して給料はもらえなくても楽しそうに働いてる人は少なくない。小さいけどオシャレなカフェを営む女性を思い浮かべてください。金のためじゃないなら何が彼らを働かせているか?それは働いているのではなく、やりたいことをやっているんだと自分は思います。やりたいことをやっているが、側面として働いているとも言える。ずっとサラリーマンになりたくて、頑張って夢を叶えました!って人を僕は今まで観たことがないし多分これからも観られないです。給与で仕事を天秤にかけてもいいけど、天秤にかけるものはそれで合ってる?ってことです。以上、無職の演説でした(この本を読んで生まれた考えです)。


やりたいことはなんでもやればいいじゃない

堀江貴文氏といえば起業。彼の逮捕で起業ブームってやつは鳴りを潜めましたが、少なからず日本でもベンチャーは生まれてます。既得権益に潰されますが。

実刑判決を受け刑務所にいながらもメルマガ等媒体で質問に応じていた堀江貴文はこう思っていたそうな。「何故この人達は勝手に自分を縛り付けて不自由してるんだろう?」と。塀の中で誰よりも不自由な彼が思うのだから皮肉なもので。こういうのはある種日本人の性質なのかもしれません。

何をするにもまずリスクのみを考慮し責任のみを重視し100%可能でない限り決して試みない無謬主義的な意識が植え付けられてるのだよ。どんなに失敗してもプラスがゼロになるだけ。マイナスになることなんてない。あんなに世間を騒がせ逮捕までされ会社を仲間を友人を失くしゼロとなった堀江貴文氏でさえそう言うのだからきっとそうでしょうよ。むしろただのうのうと経営者に飼われ仕事を、給料を与えられ失敗を恐れ挑戦もせずただ死んでいく生命こそ悲しいと思うのです。自分で自分を縛り付けるくらいならとりあえずやっちゃえよ精神、これがすき。


堀江貴文が働く本当の意味

マグロは泳ぎ続けなければ死にます。ホリエモンは働き続けなければ死にます。事実、彼は刑務所内でもメルマガをドバドバ配信し原稿と向き合っていました。なんでそこまでして働くんだろうって思うのは当然。なるべく金だけもらって働きたくないでござる!僕はそうだ……

この本は堀江貴文の書く堀江貴文って触れ込みで紹介しましたが、それが本質のテーマではないです。テーマは、働く意味。仕事人である堀江貴文を堀江貴文自信が解き明かすことで働く意味を説くのです。

もし働くことの意味がわからない時、あるいはわからなくなってしまった時。
そんな人にこの本と巡り合ってほしいなあと思います。それとついでに、ホリエモンではなく堀江貴文を知ってもらえたら僕としても嬉しい限りです。僕からは以上~

2017年5月7日日曜日

【雑筆】合宿免許に行ってました

こんにちは、ともはるという偽名で活動してる者です。
いつの間にか記事投稿が2週間以上空いてしまいました。タイトルにもある通り、合宿免許に馳せ参じていたのです。

合宿免許っていうのは、だいたい2週間程度寮で寝泊まりし、短期間で免許を取っちまおうぜっていうアレです。長期休暇を利用する学生、無限に休日が続く俺などが頻繁に利用することでも知られる合宿免許。しかし、この合宿免許はダンテの見た地獄よりも地獄的な、あまりに地獄的な地獄に他ならなかったのです。……無駄な前置きが続きましたが要は筆致を取り戻すためリハビリさせてくれっちゅーことです。



行きのバスが事故る

この時点でもう先行き不安どころか悪霊に憑かれてるとしか思えない。駅から件の自動車学校までバスが出ていたのですが、なんとそのバスに一人で乗っていたところ左折膨らみババアに追突される割とレアな事件が発生。警察とお話したあとタクシーで向かいました。運転手さんとの気まずいあの空気感は今でも憶えています。いや忘れたわ


生徒はウェイ

僕はモグラなので日陰でじっとしてるのが好きなんですが、誰もがそうと言うわけではありません。学校内、寮で無限に騒ぎ立てる若い衆。そこを通りかかると僕を見てこう言っていたのを覚えている。

『アレはガチだわ……』


当然オールナイトでフェス状態なので夜は眠れません。風呂も狭くどこにそんな元気があるのか不思議に思うほど騒ぐのはもちろん若い衆。霊障もあり居心地が良いとは言えませんでした。寮はもはや戦前に建てられたのかって感じでしたね……


まぁまぁ美味いご飯

僕は二日目にこのあまりにも凄惨な状況とライトの1つもない暗がりの未来を暗中模索していかなければならないことを実感し泣きました。だってちょうどいいタイミングでミスチルの好きな曲流れたし。
そんな僕のもとに降りてきたアッラーは学食。朝昼晩のうちお昼はいくつかの候補から選べ、どれも日替わりのメニューです。
たまにうな丼やサンマが出たりして僕の密かな楽しみになっていました。しかし、僕はショーシャンクの空に、グリーンマイル、アルカトラズからの脱出を思い出しそれらをいつしか自分自身のカリカチュアとしてしまおうと妄想していた。なんかこの言い回しかっこいいな。


出来ない運転

知らない天井みたいな言い方になってしまった。さて、人間にとって大体の物事は慣れが支配します。いつしか歩けるようになりいつしか泳げるようになりいつしか自転車に乗れるようになったものです。しかしここで立ちふさがる壁はベルリンの壁を思わせる……いや、それは嘆きの壁に他ならなかった。


運転が全く出来ない。車体感覚も安全確認もハンドル裁きもカーブもS字もクランクも何もかもが僕の前に立ちふさがり、各々様々な方法、角度から僕の精神にボディーブローをブチ込んできたのだ。僕は子どもなので教官の前であるにも関わらず精神がデフレスパイラルを迎えパーフェクトネガティブを発症、泣いたのだ。

結局最短卒業より5日も伸びた。5日、5日だ。自分の無力を恥じ、無能を咎め、無気力になっていくのを感じながら憔悴しきった無職はただひたすらに毎日をこなしていったのだ。


教官について

昔は鬼教官が当たり前だったそうだ。車を扱うのだから当然といえば当然だが、今はそういう時代でもないのでそれなりに優しい。
僕が運転してる中眠りこける教官、仮面ライダーアマゾンズの眼鏡の人っぽい教官、筆舌に尽くしがたいほど怖い教官、終始機嫌が悪い教官など、昔に比べれば随分と教官の質も上がっていたのを感じます。皮肉だよ。


卒業検定

卒業検定は路上での安全な運転、場内での縦列駐車の2つで、それぞれ減点方式で採点されます。別にいつもどおりにやって普通に合格しました。複数教習や卒業検定の時に何人かの女の子と仲良くなりましたが僕は英国紳士もビビってクソ漏らすほどの紳士なので名乗ったり過剰に馴れ馴れしくしないであくまで一期一会システムで共に苦難を乗り越えてきました。なあ、方言女子っていいな。


振り返って思うことなど

免許取る時、合宿と通うのどっちがいいかな?などと訊かれたら、僕はこう答える。そいつはすげぇや。
……僕にとってこの二週間とちょっとは明らかに人生最大の苦難そのものでした。たまに物好きで僕から発せられる斥力を無効化する人なんかが話しかけてきたけど、そういう時以外はだいたいイヤホンが手放せませんでした。
合宿に向いてる人っていうのがいると思うのです。他人とともに箱詰めにされても苦にならない人、ウェイの人、学校が好きだった人、虫が好きな人、騒音が大好きな人などなど。
ある意味で修行がしたいって人も良いかもしれません。結果として僕がいいたいこととは、合宿はやめておけということ。行くにしてもしっかりと調べてから行こう!さあさあではでは、今日も行っとこうか。僕からは以上!