2017年10月9日月曜日

【雑筆】主人公の条件

(酩酊時の記事です。赤子を見守るように優しい眼差しで御覧ください)

完璧超人の主人公がハーレムを築き強大な敵の前にひれ伏したかと思えば窮地に謎の力に目覚め眼前の敵を討ち滅ぼす作品を3万兆回は観た気がします。とはいえそれらは畢竟一昔前のオタク向けアニメに散見されたものに過ぎませんが。


物語には主人公が付きものです。稀に主人公の存在しない作品もありますが、おおよその主人公は存在し、その主人公と物語が作品を……なにするんだ?なんかうまい表現が思いつかないので各自で適当に補完してください。わかったか。


さてさて、僕は無職に加えプライムビデオ見放題という神も妬む境遇なので様々な作品に触れ、そのたびに主人公を目にします。まるで人間離れしたキリストが如く清廉潔白、才色兼備の主人公もいる。はたまた現代日本人のように意志薄弱、無知蒙昧の主人公もいる。これ僕のことだな。しかもモブキャラだし。

今2つの主人公を挙げましたが、貴様らはどちらの主人公に共感できますか?僕は断然後者です。エヴァのシンジくんとかでしょうかね、優柔不断で英雄的ではない。僕の思うところではエヴァが流行り今なお語り継がれる一つの理由として各々のキャラクターが人間的に弱く、シンジくんもその例に漏れないことがリアルだからだと思うのです。どうしても創作上のキャラクターは空想の上で強く逞しく人々の見本であるが如く描かれるのに対し、現実の人間は脆弱で薄弱である事実は何者にも払拭出来かねる事実。僕は今この事実に今回のタイトルである主人公の条件をぺしってやりたいと思います。どういうことですか?


僕はバットマンが好きです。彼は所謂ヒーローですが、普通の人間です。科学と人間的な力のみで強大な悪に立ち向かい、ある種ヒーローを演じながらもそのヒーロー像そのものをゴッサムシティ(物語の舞台)の光と、シンボルとして光臨させたのです。ですが、当然一人の人間として悩み、苦しみ、バットマンであるが以前の自分と、正義と向き合います。そんなバットマンが僕は好きです。

なんでこんなことを言うかっていうと、人間としての弱さがある主人公は、人間としての強さがその弱さによって際立つと思うから。そしてその魅力的なキャラクターはしばしば読者に勇気を与えるのです。これが、これこそが主人公の条件なのだ。いや別に条件ではないわ。僕の好みってことね。



僕の好きな主人公を紹介しよう!

漫画から、ベルセルクのガッツ!暴虐無道かと思いきや結構優しい、トラウマを抱える主人公。憧れるね。

海外ドラマから、MR.ROBOTのエリオット!モルヒネ依存症、複合的な分裂性精神疾患。天才的なハッカー。こういう光と影が人間らしいのです。

戯曲から、ハムレット!解釈によっては重大な強迫性人格障害、脆弱な精神ながらも力強い意志は人間的に病的な魅力を持っています。

映画から、ロボコップ!機械なのか人間なのか、苦悩しながらも自らの正義のために市民を守り抜く姿は僕のヒーローです。


……こんな感じでいくつか羅列してみました。人ってのは強さと弱さを兼ね備えているものですから、やっぱ主人公って完璧超人よりも弱みがあったら魅力的なんじゃね?ってことを伝えたいだけの冗長記事でした。ヒーローはヒーローである以前に人間なのだから、リアリティは共感をもたらすために必要ですよね。そんなこんなで今回はここまで。僕からは以上!

0 件のコメント:

コメントを投稿