こんな実験がある。猿にボタンを押すと餌が出てくる装置を与えたところ、腹が減った時だけそのボタンを押した。今度はどのボタンを押すと正確率で餌が出てくる装置を用意した。すると猿は狂ったようにボタンを押し続けた。
本当にあった実験かどうかなんて知ったことではないのですが、人間と遺伝子的にかなり近い猿でも賭博というものに狂うほどの射幸心はあるということです。
けど、人間には理性や抑制性がありますから、賭博で散財なんてするはずがありませんよね。だってそれじゃ猿かそれ以下の知能しかない単細胞生物に過ぎんのですから。
言葉の節々に無職の棘があるのは僕が経営学部出身でガチャ商法というものを心から軽蔑し侮蔑しここで侮辱したいからです。日本人は世界的に見ても(意識高い系が好むワードで、日本を下げるか海外を上げる時に使う)ソーシャルゲームへの課金額が極めて高い……どころかぶっちぎりです。
課金するのは例えば魔法石だとかなんだとか、そういう"ゲームを有利に進められるモノ"です。これを消費することでガチャガチャ中毒者が一喜一憂したり、スタミナ(クールタイムのようなもので、これがあると連続で何時間もプレイできない)を回復したり……他にも色々と使えるソーシャルゲームの核足り得る概念です。
では、ガチャで得られるキャラクターをとびっきりかわいく、或いはかっこよく、或いはセクシーに、或いは……このように他に大した趣味もないようなオタクが好むキャラクターを無尽蔵に生成しましょう。イラストはイラストレーターに丸投げ。名前?神話とか偉人から取ればいいでしょ。
まだ魅力が弱いな。そうだ、原作を用意しよう。昔からあるゲーム、漫画、アニメ、なんでもいい。世界観なんかなぞる程度で、とにかく集客するんだ。ソーシャル(社会的)ゲームなんだから、とにかくツイッターなどのSNSで拡散されるようにビッグタイトルを使おう。
家畜の肉を切り捌いた屑肉で儲けたら、今度はメディア進出だ。アニメ?漫画?なんでもいい。とにかく膨大に、巨大に、長く、オタクから毟れるだけ毟るんだ。他に趣味もないんだから。せかせか働いて電車で死んだ目をスマホに向けて課金、課金だ。俺達はたまに会議でもして、ビールでも飲もうか。
……商売というのは難しいものです。物を売って利益を得るためにはどうすればいいか、世界中で議論され論議されています。法の壁や騙されてくれない顧客もあって、簡単ではないのです。でもどうでしょう、この国ではガシャポンが溢れ抽選がありおみくじ、お祭りでは景品で釣るくじもあります。ああ、北朝鮮の軍資金をバンバン送り続けるパチンコやスロットもありましたね。海外では違法に成り得ることも日本ではやりほうだいなので、こうやって簡単な算数以下の数式でオタクから搾取出来るのです。
なんでこんなことを書くのかというと、僕のガチャというものへの嫌悪が愈限界に近づいてきたからです。賭博には中毒性があります。マリファナも、LSDも。麻薬の売人は許せませんよね?人を中毒状態にし、支配し、魅了することで搾取するのですから。僕はそれと同じ論理でガチャを侮蔑し侮辱し軽蔑し冒涜します。
では"確率でアイテムが手に入るゲーム"は?僕の大好きなゲーム、モンスターハンターは、モンスターを狩り、手に入れた素材で武具を作ります。その素材の中にはレア素材というものがあり、他の素材と同じく確率で手に入ります。お前も似たようなことやってんじゃん!と思われるかもしれませんが、違います。「素材」とう目的を達成するために、「ゲームをプレイ」します。これには時間がかかるし、成功したり失敗したりもします。ガチャは、「キャラクターを入手」するために、「金」を払います。違いがわかりますか?前者が素材だけが目的に見えますが、どちらかといえば過程に楽しみがあります。ゲームですから、当然ですね。けれど後者にはプロセスがありません。過程は金ですっ飛ばしてます。ジョジョのラスボスみたいですね。けれどこんなものが「ゲーム」を名乗ってるのだから、ゲームの進化とともに育ってきた僕には耐え難い屈辱です。こんなものはサタンでも遊ばないだろう、たとえこの身を捧げようとも。
別にわかってほしかったわけではないですが、わかっていただけたでしょうか?僕のガチャを憎む理由と意味と意義を。最近でもガワとシステムを変えただけのパズドラシステムゲームが無限に乱立してて驚きました。そしてオタクが寄ってたかって楽しんでるのを見て更に驚きました。そして何も楽しめない自分を見て更に驚きました。
こんな文章はバッファローのクソにも満たないクソです。自虐で〆てしまったのでちょっと落ち込んでます。でも何故、何故人は無料ソシャゲの根本が中毒患者から搾り取る綿密に仕掛けられた罠だということに気づかないのか僕には不思議でなりません。このゲームは何故無料なのか?どうやって儲けるつもりなのか?と思わんのでしょうか。もうこれ以上書くと地下室の手記並に悲壮感漂うので終わりにします。せいぜい水面で餌に食いつき釣られる魚を肴に楽しむことにします。僕からは以上。
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