2017年10月9日月曜日

【書評】君主論【ニッコロ・マキャヴェッリ】

【君主論】1532年発行
【作者:ニッコロ・マキャヴェッリ】


アサシンクリード2の人やん!

……と思う人も少なからずいるだろうマキャベリズムの語源にもなったニッコロ・マキャヴェッリの『君主論』。


ルネッサンス期にありがちな歴史上の君主および君主国の分析をはじめ、在るべき君主の姿、そして君主の権力をどのように獲得しどう維持し続けるかを論じている本書。正直2017年の日本人が読んでもわけがわからない!だって君主制の国なんてもう……今あるのか?独裁制の国もアフリカくらいにしかないし。今更君主のことなんて学んでも意味ないんじゃないの?なんて思った、貴方!ちょっと僕の話を聞いてくれ。


時代はルネッサンスですから、特にギリシア、ローマの歴史を例に挙げ、君主ってのはこうあるべきなんじゃないの?過去はこうだったんだから、今の時代はこうして、こうして……みたいなテンションです。まぁメディチ家にはガン無視されたみたいですが。ぷくく!


さて、ここまでどうにも小難しそうな本という印象を与えてしまってますが、僕は本書を現代人が読むこと、こちら頻繁にオススメしたいと思っています。どういうことですか?


君主というのは一国の主ですから、当然DIOに匹敵するカリスマやリーダーシップが求められますね?
そして経営学ではリーダーシップ・マネジメントとして上に立つものの心得を説く学問が存在しますね?
もうおわかりですね?
『君主論』とはリーダーシップを学ぶうえで最適……いや別に最適ではないわ。つ、つまりけっこう役立つ本なのです!どういうことですか?


前述したマキャベリズム。マキャベリズムとは、要は感情論を排除した目的達成を第一とした思想です。僕は毎日だらだらするためなら家族の痛みも厭わないですよね。俺ホント死んだほうがいいな。出世のためなら他人を蹴落としてもかまわない。そういった思想です。

本書でもこのマキャベリズムが遺憾なく発揮されています。何かを得るためには時に感情論ではなく極めて論理的に、数学的に目的へ向かっていくべきだということ。本書では小国が生き残るためにはどうすれば……みたいな勢いでこう語られています。こういうのはベンチャー企業とかに適用されるべき思想なんじゃね?知らんよ、無職だし。


と、こんな感じで国=企業などの集団。君主=リーダー、トップにように置き換えて考えると現代でも簡単に通用する思想、思考法がドバドバ書かれているのです。上を目指したい、上司を蹴落としたい、社長の粗探しをしたい……そんな貴方には特におすすめです。貴方!読んでみてください。けっこう薄いのでさくっと読めます。僕からは以上!



(酩酊時に勢いで書いた記事なので未来の僕がブラッシュアップしてくれると思います)

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